紙媒体の広告代理店からゲームの世界に飛躍した会社を率いた人物

2005年に設立された「有限会社グローバルメディアソリューション」は、梶原吉広さんら3名で立ち上げられた会社で、そもそもは紙媒体の広告代理店として創業した会社だったそうです。現在このグローバルメディアソリューションは会社名を2011年に株式会社gloopsにかえています。gloopsといえば、「大戦乱!!三国志バトル」や「大熱狂!!プロ野球カード」といった人気のゲームアプリをリリースしている会社です。広告代理店からソーシャルアプリで知られている会社に成長するに至ったのは、創業者である梶原吉広さんの直感に従って行動をすぐにするという性格が功をなした結果のようです。

梶原吉広さんが学生時代に目指していたのは、ファッションデザイナーだったそうです。服飾の専門学校に通い、その夢をめざしていた梶原吉広さんに転機が訪れたのは、学校の卒業生の多くがショップ店員として働いていたことだったそうです。梶原吉広さんは夢をあきらめて、東京にやってきます。そして2005年にグローバルメディアソリューションを資金300万円で求人3人と共に設立するに至っています。ファッションではダメ、東京で事業を行おうという直感が働いていたのではないでしょうか。

紙媒体の広告代理店として設立された梶原吉広さんらのグローバルメディアソリューションが、インターネットやモバイル分野に進んでいくのは、2008年頃の事だったようです。創業3年目にして出会ったソーシャルゲームをきっかけにSNSの分野へと踏み込んでいくことになったそうですが、ここでしばらくの間は辛抱の時間が続いたようです。今まで直感で動いてきた梶原吉広さんが、なかなかうまくいかない事業を続けたという点も、もしかしたらある種の直感が働いていた可能性もあります。2009年にリリース数日で、会員数を30万人も獲得する大ヒットとなった「渋谷クエスト」の成功で、一気に梶原吉広さんらの会社は成長を遂げます。この結果、広告代理店からソーシャルゲーム事業一本に集中することになったそうです。

梶原吉広さんはその後、また直感が働いたのでしょうか。自ら成長させたgloopsを韓国系のソーシャルゲーム企業に売却しています。当初300万円という資金で始めた会社を売却して得た利益は、300億円とも言われています。この資金を使い今はシンガポールで事業を展開しているそうです。梶原吉広さんは2014年に結婚し、今はお子様もいるそうです。これからも実業家として活躍されそうですね。